2017年06月10日

映画「Tomorrow」

映画 Tomorrow パーマネント・ライフを探して
シリル・ディオン、メラニー・ロラン 監督 出演
2015年 フランス セザール賞 最優秀ドキュメンタリ賞受賞
下高井戸シネマにて

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”人類は絶滅する恐れがある それも遠くない未来に”と警告したネイチャー誌の論文に動かされた市民たちがなんとかしなくては!と立ち上がる。テーマは食糧、リサイクル、地域通貨、教育までさまざまな分野へ。

自動車生産地のデトロイトは衰退し、人口が減って食べ物が手に入らなくなった。市民たちは自給自足のため自家農園を始める。まさか、アメリカ人が100年前の暮らしに戻ることができるのだろうか。そんな疑問を吹き飛ばしてくれるような物語が展開される。

イギリスでは街路や学校、警察署の庭に野菜やハーブの栽培を始めた。”警察署の野菜を採ったら窃盗罪になるかしら?”という市民の問いに警察官がほほ笑む。
小規模な農業で何ができるだろう?大規模農業でないと採算が取れないと思っていたが、世界の食糧の70%は小規模農業が支えているそうだ。知らなかった。

現実にもどって考えてみる。インターネットの友人たちは規模の大小はあれ、植物や野菜を育てている人が多い。Cazzi*さんと雅代さんは田畑で米や野菜を栽培、ははぺぬさんは畑で野菜や花を、甘エビさんはランの花を育てるのが上手。Mintさんは市民農園を借りてほとんどの野菜や果物を栽培中。

我が家では小さな庭に樹木、花や野菜を所狭しと植えている。そんな個人の営みは微々たるもので自己満足かもしれないと思うこともあるが、この映画を観て少し希望が湧いてきた。個々の行動は大きなうねりとなり、世界規模に拡大しているという。

アメリカのトランプ大統領が温暖化対策の「パリ協定」から脱退した。”アメリカ ファースト、パリよりデトロイトの労働者を優先すべき”だそうだ。トランプ氏にこの映画を見てほしいと思う。
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2016年05月12日

「ディーパンの闘い」

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監督 ジャック・オディアール
主演 アントニーターサン・ジェスターサン
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞 2015年 フランス映画

フランス、パリ郊外 スリランカの戦禍から家族を装って逃れてきたディーパンと女と少女。内戦で妻と子供を失った男は新しい家族のため暴力を捨てて生きようとするが、そこには新たな困難が待ち受けていた。

映画の冒頭、難民キャンプで女は親を失った女の子を探す。他人同士の女と少女とディーパンは即席の家族となり難民申請をパスしフランスへ向かう。ディーパンはアパートの管理人、女は老人介護の仕事を得て働き、少女は学校に通い始める。
他人同士の偽装家族の間に少しずつ家族らしい絆が生まれようとしていたとき、普通の平和な暮らしは古い兵士仲間からの連絡で突如暗転する・・・最後の幸せそうな家族の風景はもしかすると夢か幻だったことを暗示しているのかもしれない。

私たち日本人にとって「難民」というテーマは正直に言って深く重い。シリア難民がクローズアップされることが多いが、スリランカでは20年にわたって内戦が続いたという。長い内戦によって国民は疲弊し貧富の格差が増大する。運よくたどり着いた国でも疎外され、対立することが多いという。

振り返ってみると日本は70年間、内戦も外国との戦争もしてこなかった。戦争を体験した世代として、戦争がどれだけ大きなダメージを与えるかを改めて考えずにはいられない。
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2015年11月06日

「ボヴァリー夫人とパン屋」


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「ボヴァリー夫人とパン屋」
主演 ジェマ・アータートン、ファブリス・ルキーニ
監督 アンヌ・フォンテーヌ
フランス映画 2011年製作 2015年公開中

舞台はフランス北西部ノルマンディ地方。パリの出版社をやめて故郷ノルマンディで家業のパン屋を継いだマルタンの愛読書はフローベールの「ボヴァリー夫人」だった。
ある日向かいにイギリス人夫婦が引っ越してくる。名前はジェマとチャーリー・ボヴァリー。なんと小説の中に出てくる主人公と同姓同名だった。美しくナイーブなジェマに、マルタンの妄想はどんどん膨らんで行き、思いがけない結末に遭遇する・・・。

ノルマンディのリンゴ酒シードル、カルバドス、手作りのパンを小道具に「ボヴァリー夫人」から「アンナ・カレーニナ」までストーリーの伏線になっている。大人の色気とユーモアあり、後半は一転して息詰まるサスペンスの要素もあるフランス映画らしい小粋な作品。
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2015年06月19日

「パリよ、永遠に」

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「パリよ、永遠に」 原題:Diplomatie 仏独映画 2014
アンドレ・デュソリエ、ニエル・アレストリュブ共演
フォルカー・シュレンドルフ監督
下高井戸シネマ 2015.6.18

<1944年8月、パリは24時間後に破壊されようとしていた。セーヌ川の橋には爆弾が仕掛けられ爆発すればがれきはセーヌ川にあふれ、ライフラインが破壊され300万市民が犠牲になるだろう。5分後にはノートルダム寺院、エッフェル塔、オペラ座も破壊される・・・。>

ヒットラーの命令によりパリに侵攻したドイツ司令官と破壊を阻止しようとするスウェーデン外交官の間で交わされる会話によって迫真の24時間が描かれる。

ドイツ前線を担うのはまだあどけない18歳の兵士たちであり、それは日本の若い特攻隊員たちの姿と重なるものがあった。いつの時代にも真っ先に犠牲になるのは若者たちである。

1944年夏にもうドイツは降伏していたという事実を改めて知る。日本はそれからさらに1年後まで戦争を続けていたとは何という愚行だろう。戦闘中止を伝えられた18歳のドイツ兵の笑顔は戦争の残酷さと平和の喜びを余すところなく伝えている。戦争を知らない若い世代に観てほしい映画である。

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2015年03月01日

「美女と野獣」

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「美女と野獣」 2014年 仏独映画
クリストフ・ガンズ監督 ヴァンサン・カッセル、レア・セドゥ主演
下高井戸シネマにて

森の精雌鹿を殺した罪に問われ野獣に姿を変えられた王子。美女から愛を告白されたら人間の姿を取り戻すことができる。しかし外見の醜さゆえに野獣の愛を受け入れてくれる美女はいない。一輪の赤いバラは人間の罪と愛を象徴しているようでもある。

18世紀フランスの民話「美女と野獣」はフランスでは古くから親しまれている物語で、度々映画やミュージカル化されている。異世界からの主人公という物語は日本昔話の「竹取物語」「鶴の恩返しを連想させる。日本ではディズニーアニメ「美女と野獣」が大ヒットしたが、今回の実写作品はより原作に近いと言われている。

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野獣のイメージはクマ、シカ、イノシシなどを合わせたものという説もある。
挿絵: ウォルター・クレイン作 1874年 ロンドン

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2015年02月25日

ザ・ニュースペーパー ライブ

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ザ・ニュースペーパー ライブ公演 「なかの芸能小劇場」を観に行ってきました。こじんまりした110席の小さな劇場でのライブ公演で、ウイークデーの昼間にもかかわらず満席でした。

9人の男性お笑いグループがトーク、ダンス、歌、ギターなどを交えて政治や社会を鋭く風刺するというライブ公演でまさに抱腹絶倒。タレ目メークの総理大臣、オ●マ&プー●ン大統領役もそっくり!テレビでは取り上げないような鋭い突っ込みと風刺に大笑いしてきました。
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2014年05月21日

「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」

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「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」 2013年 アメリカ
アレクサンダー・ペイン監督 ブルース・ダーン主演
カンヌ映画祭最優秀主演男優賞受賞

「貴殿に100万ドルの賞金を差し上げます」
そんな嘘の手紙を信じてしまったアルツハイマー病のウディは賞金を受け取りに一人とぼとぼと高速道路を歩いている所をパトカーに保護される。息子のデイビッドはそんな父の夢によりそって一緒に長い旅に出ることを決意する。’賞金当選’の噂はたちまち親戚の間に広まりとんでもない事件が次々に起こる。大金を手にすると遠い親戚や知人が近づいてくるのは洋の東西を問わないようだ。

ネブラスカとモンタナという州はアメリカのどこにあるのだろう?その位置関係は?地図を広げてみるとネブラスカからモンタナまで約1200キロ、どこまでも広がる大草原で北限のカナダに接している。4州にまたがる長い旅を終えるころ、傷心の父のためにデイビッドが考え付いた代わりのプレゼントは・・・?最後の落ちがほのぼのと楽しくてなんともしゃれている。

小津安二郎監督を敬愛し影響を受けたというアレクサンダー・ペイン監督の白黒作品。下高井戸シネマで上映中。画像は公式HPより。
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2013年04月26日

映画「異国に生きる」

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「異国に生きる」 ー日本の中のビルマ人ー
監督:土井敏邦
出演:チョウチョウソウ
ドキュメンタリー映画 ポレポレ東中野で4月25日まで公開

ビルマ(ミャンマー)民主化運動に身を投じた一人のビルマ人青年チョウを追った14年間のドキュメンタリー映画。家族とも離れ離れになり日本で政治難民認定を受けるまでの戦いの日々を描いている。土井敏邦監督「沈黙を破る」は2009年キネマ旬報1位を獲得。パレスチナ、飯館村をテーマにした作品などでも受賞。
映画「異国に生きる」公式HP

娘のお勧めのドキュメンタリー映画を「ポレポレ東中野」で観てきました。ここは小さな映画館で、大きい映画館では上映されないような良心的な映画を上映することで知られています。映画上映後には土井敏邦監督、横井明広助監督が登場してミニトークショーが行われました。
映画製作についてのトークの後、何か感想があればぜひ聞かせてください、と監督自らマイクを持って観客席を回り、なんと私の所へもマイクが回ってきました。こんなことは初めてで年甲斐もなくドキドキしましたが、映画についての感想をひとこと述べました。

ビルマ民主化のため戦ってきたアウンサン・スーチー氏来日記念として公開された映画ですが、宣伝活動が足りずに多くの観客を動員することができなかったとのこと。より多くの人に観てもらいたいと思われる作品でした。

なお、ビルマとミャンマーの表記の違いについてはこちらに記述があります。

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2013年03月13日

「愛、アムール」

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「愛、アムール」(原題 Amour)フランス、ドイツ、オーストリア合作
主演:ジャン・ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ
監督:ミヒャエル・ハネケ
2013年アカデミー賞(外国語映画賞受賞)

<パリ、音楽家の夫婦。人生の最終章をともに生きると決めた愛の物語。
人間だれしも避けて通れない「老い」と「死」。人間らしい尊厳をもって生きるとはどういうことか。その淵に立つ二人の姿は観るものに来るべき日を暗示する。>

昨日は東京郊外の立川シネマシティに映画を観に行ってきました。フランスを代表する名優二人が演じカンヌ映画祭(パルムドール賞)、アカデミー賞(外国語映画賞)を受賞した作品です。

“ここまで徹底してヒューマンな映画はほとんど存在しない”(ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール誌)と評された映画を観終わってしばらくは言葉が出ませんでした。
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2012年09月22日

「ミッドナイト・イン・パリ」

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「ミッドナイト・イン・パリ」 アメリカ=スペイン映画 
監督:ウディ・アレン
主演:オーウェン・ウイルソン 他
(画像:Movie Walkerより)

アメリカ人脚本家ギルが婚約者とパリを旅行中・・・という設定のロマンティック・コメディ。監督はウディ・アレンでサプライズと遊び心たっぷり!真夜中にプジョーに乗せられ1920年代にタイムスリップしたり、ヘミングウエィ、ダリ、ピカソ、ロートレックなどと次々に出会うなど夢のようなお話が展開します。

1980年代に1年ほど家族でパリに住んだことがあります。近くのレストラン「クローズリー・デ・リラ」には昔ピカソやダリが食事に来ていたとか。ジャン・コクトーが残した詩と絵はテーブルクロスになって使われていました。この映画に出てくるようなエピソードに今でも遭遇するかもしれないと思わせる雰囲気がパリにはありますね。バックに流れるフレンチ・カンカン、パルレ・モワ・ダムールを聴きながら、娘と一緒にひとときパリへの‘センチメンタル・ジャーニー’をたのしみました。

今日は秋分の日。今朝突然ヒガンバナが一輪咲いているのを発見!いつの間にこんなに伸びていたのでしょう。気温は現在20度で肌寒さを通り越しています。

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2012年08月09日

「テルマエ・ロマエ」

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日本映画 「テルマエ・ロマエ」
原作:ヤマザキマリ
監督:武内英樹 
主演:阿部寛 市村正親 上戸彩 他
下高井戸シネマにて上映中

古代ローマ人ルシウスは浴場設計士、入浴中に溺れて現代日本の銭湯にタイムスリップする。古代ローマと日本を往ったり来たり・・・その合い間におなじみのイタリアオペラのアリアが高らかに流れる・・・というギャップに思わず笑ってしまう。奇想天外な画面の切り替えはインド映画のようでもある。

イタリアと日本の共通点のひとつは温泉やお風呂が大好きということだった。日本の露天風呂から銭湯、家庭のお風呂、入浴グッズ、お酒や温泉卵まで登場する。洗浄便座はローマ人の度肝を抜く。遅れているようで進んでいる不思議な国 日本。イタリアで公開試写されたときはイタリア人に大うけだったとか。タイトルを「テルマエ・ロマエ」(ローマの温泉)としたのもイタリア公開を意識してつけたに違いない。
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2012年07月22日

「ヘルプ 心がつなぐストーリー」

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「ヘルプ 心がつなぐストーリー」 2012年米国映画
キャスリン・ストケット原作「ザ・ヘルプ」
主演 エマ・ストーン、オクタビア・スペンサー(アカデミー助演女優賞受賞)
監督 テイト・テイラー
2012.7.21〜 下高井戸シネマ ポスター画像は公式サイトより

この映画の舞台となった1960年代半ば私たち家族は生後間もない娘を連れて初めてアメリカへ渡航した。1ドル360円の時代で、アメリカでの生活はカルチャーショックの連続だったことを思い出す。そんなこともあり同時期に起きた公民権運動とその背景を描いたこの映画「ヘルプ 心をつなぐストーリー」をぜひ見てみたいと思っていた。

原題の「ザ・ヘルプ」はお手伝いさん、この場合は黒人メイド。アメリカ南部ミシシッピ州の富裕層では黒人メイドが家事育児のすべてを担う。祖母はアフリカから連れてこられた奴隷、母はメイド、娘もメイドという3代のメイド家族。1960年代においてもなお教育、男女交際、バスやお店などにおいてひどい人種差別が行われていたことに驚く。

キャスリーン・キャスケットはデビュー作「ザ・ヘルプ」でメイドたちの証言をもとに人種差別の実態を暴く。出版にこぎつけるまでには60人のエージェントから拒否されたが、いざ出版されるとたちまち500万部のベストセラーとなった。原作者、監督、映画出演者のほとんどが女性であることも興味深い。字幕翻訳も読みやすい、重いテーマをユーモアを交えて描いた秀作。
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2011年12月18日

「借りぐらしのアリエッティ」

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「借りぐらしのアリエッティ」
スタジオジブリ作品 米林宏昌監督 
原作メアリー・ノートン「床下の小人たち」
2011年12月16日テレビ放映

もし家の床下に小人たちが住んでいるとしたら・・・?想像するだけでもわくわくする物語ですね。「借りぐらし」とは耳慣れない言葉ですが、人間の生活から必要なものを必要なだけ借りてくること。決して人間に見られてはいけないことが小人の掟です。

小人の少女アリエッティの姿を人間の少年翔が偶然見てしまったところから物語が始まります。ジブリ作品には必ず登場する怪しいおばあさん役、家政婦ハルの声は樹木希林で顔もそっくりなのが笑えます^^アニメの絵を作る前に配役を決めてあるのでしょうか。

背景の植物の描き方がお座なりでなくすばらしい。どこにでも生えているような野草を愛情をもって丁寧に描きこんであります。植物好きとしてはそういう細部を見つける愉しみもあります。物語全体のトーンは静かで控えめですが、ジブリらしいメッセージがこめられた作品で個人的に好きな映画です。
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2010年12月09日

「フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」

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「フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」フランス映画
クリスチャン・カリオン監督 エミール・クストリッツア、ギヨーム・カネ主演

1980年代の冷戦時代、旧ソ連邦崩壊のきっかけとなった「フェアウェルスパイ事件」。
上司に頼まれて受け取った品物が実は国家の極秘情報だったとしたら・・・?ロシア駐在のフランス人技師ピエールは気がつかないうちにスパイ行為に巻き込まれていく。
KGBの現役大佐グリゴリエフ、コードネーム「フェアウェル」はなぜ自らの地位を捨ててまで命がけの危険なスパイ行為をしたのか。グリゴリエフには祖国のためにという一つの志があった・・・。

思い立って平日のイブニング・ショーを観てきました。スパイ映画というと「007」を思い出しますが、この映画には派手な立ち回りもなくボンドガールもいません。メトロや公園で密かに行われたスパイ活動を忠実に再現した物語です。ピエールと家族がフィンランド国境までの800キロを車で脱出する最後は息が詰まるようでした。帰宅するとテレビでは「ウィキリークス代表逮捕」のニュースが流れていました。つい先ほど観た映画の一部のリプレーを見るような錯覚に陥りました。
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2010年10月19日

ランチ&コンサート

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昨日は久しぶりのランチ&コンサートを楽しんできました。会場の府中の森芸術劇場内のレストランCantalloで初めてランチをしたのですが、予想外においしくて満足でした。 
メインは「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み 地場野菜添え」

 
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こちらは「イベリコ豚ハーブ焼き」
お互いに少しずつ交換して味見をしました。どちらもおいしかったのですが、牛ほほ肉の赤ワイン煮込みはとろけるほどに柔らかくワインの香りと味が絶品でした。話題のイベリコ豚は初体験でしたが、まあまあというところでしょうか。

食後はお腹ごなしに地続きの深い森の中を散策、木々や草花を眺め、友達とのおしゃべりに時の経つのも忘れていました。気がつくともうコンサート開演の時間です。「さだまさしコンサート、歌18曲と爆笑トーク」の楽しい3時間でした。

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2010年06月01日

「ずっとあなたを愛してる」

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「ずっとあなたを愛してる」フランス・ドイツ合作映画
監督:フィリップ・クローデル
主演:クリスティン・スコット・トーマス

人はだれしも他人に言えない秘密を抱えて生きているのではないか。そしてそれが殺人の罪だったとしたら・・・。重い病で苦しむわが子を手にかけてしまったジュリエットは15年の刑期を終えて出所してきたばかり。フランス、ロレーヌ地方に住む妹レアの一家に迎え入れられ一緒に住むことになる・・・。

物語はここから始まります。殺人のシーンは一回もないのに、ジュリエットと妹レアの会話と演技によって息詰まるような事実が明らかにされていきます。

映画とは少し意味合いが違いますが、リビング・ウイル(生前の意思表示)ということについてこのごろ考えます。重いテーマですが、ターミナル・ケア(終末期医療)についても考えることを避けて通れない年齢になりました。

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2010年04月12日

ザ・ニュースペーパー

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「ザ・ニュースペーパー」というコント集団をご存知でしょうか。辛辣な社会風刺が売り物の男性グループで、あまりの過激さにテレビではなかなか放送できないネタもあるとか。おもしろさにすっかりはまっている、という友人の誘いで行ってきました。
開幕一番、「たちあがれ日本」の字幕を背景に5人の高齢男性がよろよろと立ち上がろうとしている様子に場内爆笑^^

政権交代、リコール、基地、振り込め詐欺、「さる高貴な方のご家庭」にいたるまで、歌やダンスあり、の飽きさせない内容でした。近頃はやりのお笑い芸人とは一線を画しているこういう集団もあるのですね。続きを読む
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2010年02月01日

「キャピタリズム マネーは踊る」

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「キャピタリズム マネーは踊る」
マイケル・ムーア脚本 監督 製作 アメリカ映画
映画の冒頭「警告:心臓病の持病のある人は見ないでください 残酷なシーンがあります」というナレーションが流れるが、予想に反して流血のシーンはまったくない。ナイフや銃といった武器よりもっと残酷に人間を追い詰めていくのが「金」であることを追求するマイケル・ムーア。ブラックユーモアがそこここに散りばめられていて笑い声さえ起きる。
企業トップへのアポ無しインタービューは法律すれすれで、よくこの映画がアメリカで公開されたものだと思う。その意味ではまだアメリカ社会には救いがあると言えるかもしれない。ラストシーンはウオール街に「犯罪現場 立ち入り禁止」の黄色いテープを勝手に張ってしまう監督を内側から見つめるウオール街住人たち。1%の金持ちが富を独占し99%の国民から金をむしりとってきたという構図に愕然とする。もし貧しい人々が怒りをこめて立ち上がったらこれからも搾取し続けることができるだろうか。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」など話題作を次々に発表しているマイケル・ムーア監督の作品を一度観たいと思っていたら、たまたまお友達からチケットを頂いた。久しぶりに見ごたえのあるドキュメンタリだった。新宿武蔵野館ほか全国で上映中。
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2010年01月23日

「幸せはシャンソニア劇場から」

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「幸せはシャンソニア劇場から」 フランス映画
「コーラス」のクリストフ・バラティエ監督作品

1936年、田舎娘ドゥースは歌手を夢見てパリのシャンソニア劇場のオーディションを受ける。若くて美しく歌のうまいドゥースはたちまち人気者になり、座付き役者、パトロンも心を奪われ恋に落ちてしまう。雪の降るパリの街角、全編を流れるシャンソンが美しい。
ドゥース役のノラ・アルネゼデールはオーディションで3000人の中から選ばれたとか、これからのフランス映画でスターとして輝いていくに違いないと思わせるような魅力的な女優。初来日のノラのインタビュー、こども店長加藤清史郎くんのフランス語の挨拶がなかなかおもしろい。http://www.nikkatsu.com/report/200908/000659.html
 「下高井戸シネマ」で1月22日まで上映。

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2009年12月13日

「ゆずり葉」

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映画「ゆずり葉」
監督出演者のほとんどが聴覚障害を持つ人々が作った映画です。
「耳の聞こえない人は日本映画を楽しむことができない、なぜなら字幕がないから・・・」そんな何気ない会話から聾者の世界の物語が始まります。
つい最近まで聾者は運転免許、各種国家資格がとれないと法律で定められていたなんて・・・皆さんはご存知でしたか。聾者への偏見差別をなくしたい、聾者が人間らしく生きるにはどうしたらいいか。見るものにそんな重い問いかけと宿題を与える作品です。
画像は出演者の一人、今井絵里子(さなえ役、元Speed)。4歳の息子が難聴者であることをインタビューで語っています。「ゆずり葉」公式ホームページはこちら。ぴあ満足度ランキング1位。
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